はじめまして。


ネッチ・ジャパンの篠田と申します。一応社長です。
日本のサイトの立ち上げを記念して、今回から、ブログを不定期で書かせて頂きます。
それほど、肩に力をいれずにコーヒーブレイク程度の話をさせて頂きますので気軽に
読み流して下さい。

♪縄文土器~ 弥生土器~ どっちが好き? どっちも土器~
有名な(?)レキシの「狩りから稲作へ」ですが、みなさんならどっちにしますか?




熱分析に関係ないって?いや。これが大有りなんです。
ネッチ・ジャパンの本社はドイツです。
ニュルンベルグからICE1時間半、Selbという田舎にあります。
Selbは、ドイツの有名な磁器、Rosenthal の工場がある村なのです。
このRosenthalの品質管理用に、約60年前に熱膨張計をおさめたのがネッチ(NETZSCH
の熱分析装置の始まりなのです。

ところで、「熱膨張って知ってるか?」
これは“とある魔術の禁書目録”での上条さんの迷セリフですね。
ハイジャック犯の拳銃を、沸騰したコーヒーに叩き込み、それを取り返した犯人が
拳銃の引き金を引くのですが弾が出ない…?
そこで上条さんが言ったセリフなのですが、これは本当か、ということで随分物議を
かもしたそうです。

物体を熱すると概ね長さが伸びます。
例えば、鉄道のレールは気温が高くなると伸びますが、線路がゆがまないように
隙間があるのはその為です。
鉄筋コンクリートは、圧縮強度に優れたコンクリートと引っ張り強度に優れた鉃の
いいとこどりの複合材ですが、これも両者の熱膨張がそれほど変わらないことを
利用しています。

そうでなければ気温が変わるとひび割れてしまいますよね?

熱膨張計というのは、材料の温度を変えて、伸び縮みを測定することができる装置です。
磁器は、粘土質物と石英と長石を主な原料として練った土(グリーン)を焼成し、
さらに釉薬をかけて再度焼成して製作しますが、焼成の際に焼結して寸法がかなり
縮まります。
だから、狙った大きさの皿を作るには、どれくらいの大きさのグリーンを、どんな
焼成プログラムで、どんな測定雰囲気で作るのかが解っている必要があります。
これをマイスターの勘と経験に頼らずに定量的に評価する!当初そのような目的で
わが社の熱膨張計は使われていたのです。

ところで、縄文土器と弥生土器とどっちが好きだって?
う~ん、触った感覚かな~ 特に温かい感じがする方が 
むりやり次回の熱伝導率のネタにこじつけようとしている魂胆が見え隠れしていますが、
今日は紙面の都合からここまでということで Aufwiedersehen!


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