2015年12月3日木曜日

産総研名誉リサーチャー、馬場哲也先生による熱物性勉強会のお知らせ

皆さんは、オンラインゲームってやったことはありますか?

ミリタリー系で有名なところは、World of Tanks(WOT)、クラッシュ オブ クラン
(クラクラ)などありますが、国産では、コーエーの大航海時代Vなどがあります。
子供がやっているのを横目(!)で見て、若い時にやったファーストを思い出して、
技術の進歩に感心するのですが、継続的にゲームするよう(オペラント行動ですね)
にいろいろ工夫してあります。例えばログインボーナスといって、ゲームをする
ためにログインすると、毎日違ったアイテムを入手できるサービスです。
 
ということで、今回はブログを見て頂いているためのログインボーナスです。
 
熱物性学会は、尊敬する多くの研究者がいらして大変層が厚い(熱い)学会なのですが、
中でも馬場哲也先生はレーザフラッシュ法、パルス光加熱サーモリフレクタンス法など
熱物性で世界指折りの研究者です。JISの委員会でご一緒させて頂く機会があり、以前
より講義を拝聴したいと思っておりましたところ、産総研のご退官を機に弊社の顧問
となって頂きました。
 
このご縁で、社員向けに勉強会を定期的に横浜の本社で開いていただく事になりました。
 
1回は「熱力学と熱伝導」で、熱力学の進展の歴史から始まって、超高速レーザ
フラッシュ法に至る大変興味深い内容でした。第2回は来年115日(金曜日)の午後
34時頃開始を予定しております。「社員向け」と書きましたが、ブログをご覧に
なって頂いている皆様にログインボーナス(?)として、ご希望のメールを頂ければ
無料でご参加頂くことが可能です。また第1回目の資料をご希望される場合、その旨
メールでご要求頂ければ、先生にご了解の上配布させて頂きます。
 
私自身、解析に関するところは目からうろこが取れた思いでした。 例えば、レーザ
フラッシュ法を記述する熱伝導方程式の解として、フーリエ級数を用いた解が有名
ですが、熱のような散逸現象を記述するには鏡像法を用いた解の方が確かにしっくり
いきます。
 
で、結局あなたもオンラインゲームをやるのですか?というご質問があるかもしれま
せんので、やります、と答えておきます。ATYPICAL GAMES Battle Supremacy
戦車ゲームを夜中によくやりますが、nerimaruHN(ハンドルネーム)の四式戦車
(迷彩色)がいたら私です。キングタイガー(砂漠仕様)でしたら高校生の息子です。
いっしょにログインして骨肉の争いをくりひろげていたら、他のユーザーから
”What’s Nerimaru!”というコメントがありました(笑) ねり丸は、御存じ練馬区の
公式キャラですが、ロシアやアメリカーのユーザーがググっている場面を想像すると
笑えます。
 
我が社も公式キャラをつくろうかと考える今日この頃でした。

 

熱物性勉強会ご希望の方はこちらのメールアドレスまでご連絡ください。
 
netzsch.japan@netzsch.com 担当:加川宛



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2015年11月4日水曜日

Er ist wieder da!


仕事柄、ドイツ人と話す機会があるのですが、以前にドイツで人気がある日本の
番組をきくと、なんかこれが城を攻略するゲームみたいで子供に人気があるのですね。
そんな番組あったかな?と思って詳しくきくと、なんとこれが「風雲たけし城」
なんですね。ちょっとびっくりしました。

今週もドイツ人が来日したのでドイツで流行っているものを教えてもらいました。
 これが
 Er ist wieder da!
 彼が帰ってきた!という意味ですね。もう小説は邦訳が出ていて、これはそのまま
「帰ってきたヒトラー」
です。早速本屋で買ったのですが、これが面白い。一気呵成に読んでしまいました。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、現代のドイツでヒトラーが蘇えるのですが、
言っていることがジョークとして大受けし、コメディアンとして一世を風靡する話です。

題の英語訳も“Look Who’s back” なのに、邦訳は直接的過ぎますよね。インパクトは
強いけど。これじゃまるで「帰ってきたウルトラマン」じゃん、とか思ってしまい
した。ただ、ウルトラマン=超人ということで、ヒトラーが、ニーチェの
「ツァラトゥストラはかく語りき」の超人に深い憧憬を抱いていたことを考慮して、
これをかけているとするとこの訳者はただものではないかも知れません。超人に目を
つけたのは良かったけれど、ヒトラーは超人への綱を渡る方法を知らなかったために、
他の人を深淵に落っことして優越感にひたってしまったのが悲劇を引き起こしました。

この”Er ist wider da!”は映画化されて今月ドイツで封切だそうです。興味がある方は、
ググってみて下さい。日本公開が待ち遠しいですね。少し危険なのは、一人称で書かれ
ていて、読者は言ってみれば、(作者の描く)ヒトラーになって本を読むということ
す。実際のヒトラーと勘違いする人が出ないことを願います。もちろん、私が実際の
ヒトラーを理解しているわけではありませんが、ヘルマン=ラウシュニングの
「永遠なるヒトラー」などが実像に近いのではないかと思っています。

幸い、小説の中の現代のドイツでは、蘇ったヒトラーの“演説”はジョークのネタ
しか捉えられないのですが、中国版がでたらどうだろうと思いました。毛沢東が現代
によみがえったら??人を死なせた数では、ヒトラー以上ですからね。言っていること
が冗談と受け止められるでしょうか年末あたり琉球はわがもの、とか言い出しそう
ですよね。洒落にならないので想像するのはやめました。何千万人の自国民を死に追い
やりながら、いまだに紙幣に肖像が載っているし、右手を高く上げた銅像も建っている。
おおらかというか、不思議な隣国ではあります。

「帰ってきたヒトラー」ありますか?と本屋のカウンターで聞くのは少し恥ずかしい
かもしれませんが、秋の夜長におすすめの一冊です。
 
 
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2015年10月2日金曜日

接着剤と熱分析

こんにちは。篠田のブログです。

今回は接着の話です。

接着剤というと、子供のころにはヤマトのりで手をべたべたにして、小学生では
プラモデルでセメダイン、図工工作で木工ボンド、もう少し長じてアロンアルファに
出会い、大学で研究室に残ると2液性のアラルダイト、クライオスタットの修理に
スタイキャスト、社会人に出て研究職につけないとアラビアのりやピットのりと、
成長とともに実にいろいろな接着剤との出会いがあります。身近な接着剤というと、
たいてい固まる前には特有の臭いがして、固まるまでの時間も、接着力も違います。

ところで、ここ最近家のリフォームのDIYをするようになって、実にたくさんの接着剤
が世の中にあることを知り、改めて驚きました。この接着剤、熱分析と深い関わりが
あります。

接着剤が固まる(硬化する)時間、固まるまでに発生する臭い(ガス)、接着剤の強度・
耐久性、熱伝導率、使用環境(ガラス転移)などなど、皆熱分析装置で評価することが
できます。

さて、リフォーム前に家の構造を調べると、重量コンクリートブロック作りの家に、
石膏ボードの内装でした。亡くなった祖父が建てたのですが、住みよさよりも耐火・
耐震対策を一番に考えたらしい。ブロックにも重量、中量、軽量の種類があります。
軽量ブロックを外壁に使ったりするとすぐ風化してしまいます。業者さんの話では、
コンクリートは製造して何十年もかけて固くなるピークがあるらしく、築40年の我が家
の壁の堅いこと堅いこと。ハンマードリルでもなかなか穴が開きません。骨格は
そのままにすることにして、石膏ボードは一新することにしました。これを細君と
いっしょに大型バールで全部破壊!畳も全部とっぱらい、しまいには吊り天井の石膏
ボードも全部破壊!気持ちよかったのですが、中型トラックいっぱいの廃材が出て
しまいました。石膏ボードは分別しなくてはならず、処分できるところが少ないので
要注意です。幸運なことに町内で処分してくれる業者がいて、10万足らずで全部引き
取ってもらいました。

壁の木枠は残ったので、間に断熱材としてカネライトフォームを切ってつめこみました。

カネライトフォーム通販のコメリなんかで、いろいろな厚みのものが簡単に手に張り
ます。

会社のヒートフローメーターで熱伝導率(厚み方向)を測定すると、結構ばらつきの
ない安定した数値がえられます。カネライトフォームはのこぎりで簡単に切断できて、
厚みのバリエーションも多いので内装には使い勝手が良い。但し直射日光があたる
屋外に使用するとすぐボロボロになりますのでこれは注意。

さて壁材ですが、石膏ボードと同様、耐火性に優れたケイカル板を採用!石膏ボード
でも良かったのですが、ケイカル板のほうが通販で入手しやすいのでこちらにしました。(FRP素材屋さん)ケイカル板は断熱性能も優れています。ちなみに石膏ボードは自己
消化性があるといわれています。これは石膏CaSO42H2OH2O、これを結晶水という
のですが、加熱と共に脱離、蒸発して熱を奪うからです。TG-DTAで測定すると170
付近のTG減量と同時に吸熱側のDTAピークが観測されます。さてこのケイカル板ですが、
これを壁(の木枠)にどう取り付けるか?でにわか大工は悩みました。3尺×6尺ですと
結構重いので、粘着テープだとずり落ちて来てしまいます。接着してもVOCも気に
なります。

そこでセメダイン社のWebサイトにGo! 弾性マスチック接着剤PM100を選定し、
コーキングガンで枠にはりつけ、カクシ釘で止めました。固まったら、カクシ釘の頭は
金づちで叩きとばしていきます。 完成したら、表面には空気清浄機能のあるチタニア
入り珪藻土をローラーで塗り付けて完成!なかなかナイスでした。

接着で苦労したのは、風呂場のタイルで、あの数cm角のタイルの小さなタイルで覆う
のが嫌いなものだから、40cm角の鏡面タイルで覆ってやれ、として買ったところ
(タイルライフ)これが重い。こういうのはまんべんなく塗らずに団子状に5点つけて、ぎゅっとおしつけ、1日保持しておきます。目地は“ゴムこて”でイナメジをぬりこんで
完成、めでたし、めでたし。

ちなみに、今までDIYは全くやったことがありませんでしたので、全部ネット情報で
勉強しました。プロの方が読者にいたら笑ってしまうかも知れませんが勘弁して下さい
ね。一番苦笑しているのは元ゼネコン社員の父かも知れませんが…

ずいぶんとここまでいろいろな接着剤が出てきました。この接着剤は固まるまでにどの
くらいの時間がかかるのか、接着剤自身の材質や、温度、湿度によっても大分違って
きます。

“固める”までの最適な条件を知ることはできるでしょうか?
これを熱分析で知る方法はあるでしょうか? あります。

エレクトロニクスで多用されるエポキシ樹脂を例にとってみましょう。このような
熱硬化性樹脂は、熱を加えて温度を上げていくと固まりますが(硬化)、それに伴って
発熱します。

この発熱挙動はDSCを用いて評価することができます。さらに便利なことに、昇温速度
を3パターン以上変えてデータを取るだけで、反応モデルを決めることができます。
(厳密な理論解ではありません)そうすると何が便利か? トライアルアンドエラーを
しなくても、計算機シミュレーションで、任意の工程に対する硬化挙動を知ることが
できるのです。

最小の時間とエネルギーで必要な硬化度を得るための工程が解りますので、コスト削減
にもつながります。さらに詳しい情報は、当HPのお問い合わせまで。

ということで、今回のブログはこのあたりで力切れです。今度の休日は、上製本づくり
に挑戦です。別の接着剤(フエキ糊)とポリ酢酸ビニル系が活躍中です。
当ブログと違って数百年先にも残る内容と自負していますが、中国の詩人、李賀が
“秋来”を詠んだ気持ちが少しわかったような気もします。

 

 
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2015年8月5日水曜日

安全と熱について①

最近になって、内部告発サイト「ウィキリークス」が、NSAによる日本政府や企業を
対象に盗聴を発表したという。何を今さら、と思う。子供の頃に聞いたウォーター・
ゲート事件のときからアメリカは全く変わっていない。昨今では、電子メールを打とう
が、電話をしようが、100%見られない、盗聴されないと考えない方が良い。仕事柄、
中国の兄弟会社にメールを打つことも多いが、当然中国政府に検閲されているのを
前提に打っているし、検閲している方も飽きるだろうから、アクロスティックを入れて
遊んだりすることもある。

アクロスティックというのは、文の冒頭の文字をつないでいくと別の文章が出てくる
文章作成の技で、有名なのはルイス=キャロルの「鏡の国のアリス」だ。文章を自然に
かつ、これを仕込むのはなかなか難しい。

現代社会では、情報・機密を保持するのは大変難しい。当然最新のアンチウイルスソフト
はインストールしつつも、本当に守る価値のあるデータが保存されているPCLANから
切り離している。これはうちのような小さな会社だからできることではあるが。
「ジョーカー・ゲーム」では無いが、要は何を、何から、いつまで守り通すかだ。

私の先祖の一部は、織田方の忍者だったらしい。そういうと子供が目をきらりとさせる
のだが、体育系の忍者ではなかったようだというとがっかりする(笑)そのせいか、
情報戦ということに大変興味を感じる。情報戦の神髄は何か? 要は「危機を察知して、
未然に防ぐ」だ。前者に成功しても、後者につなげられなかったことは歴史上、枚挙に
いとまがない。ソ連軍の侵攻だって日本軍の諜報網は察知していたし、「東」機関の原爆
情報も何も生かされなかった。危機を未然に防ぐ、技術と力を持つことは、察知すること
以上に重要だし、これが未来社会へとつなげる鍵である。この点のみにおいて米中は著し
く遅れている。

昨今の日本をみると、本当に危機意識のない、幸せな民族だと思う。この愛すべきおお
らかさは、平和が続く限りは一種の美徳とも思われるくらいだ。2004年は、私など
からも見て手の汗を握ったが、今年はそれ以上かも知れないと根拠なく感じる。

もう時効だと思うが、今を去ること20年前、私の知り合いが、ある女性に親身になって
世話をしてあげたことがあった。最後にその女性が打ち明けた話:その女性は北京での
留学時に某国から留学している将校と深い仲になったのだという。そしてクーデター
および南への侵攻計画を打ち明けたという。後日談もあるが、ちょっと海をまたげば
こんな状態だ。

杞憂、という言葉がある。古代中国でいつ天が落っこちてくるか心配していた人の話
だったと思う。杞憂であって欲しい、そう願うばかりだ。

(②で熱の話が出てきます)

 
 
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