2015年11月4日水曜日

Er ist wieder da!


仕事柄、ドイツ人と話す機会があるのですが、以前にドイツで人気がある日本の
番組をきくと、なんかこれが城を攻略するゲームみたいで子供に人気があるのですね。
そんな番組あったかな?と思って詳しくきくと、なんとこれが「風雲たけし城」
なんですね。ちょっとびっくりしました。

今週もドイツ人が来日したのでドイツで流行っているものを教えてもらいました。
 これが
 Er ist wieder da!
 彼が帰ってきた!という意味ですね。もう小説は邦訳が出ていて、これはそのまま
「帰ってきたヒトラー」
です。早速本屋で買ったのですが、これが面白い。一気呵成に読んでしまいました。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、現代のドイツでヒトラーが蘇えるのですが、
言っていることがジョークとして大受けし、コメディアンとして一世を風靡する話です。

題の英語訳も“Look Who’s back” なのに、邦訳は直接的過ぎますよね。インパクトは
強いけど。これじゃまるで「帰ってきたウルトラマン」じゃん、とか思ってしまい
した。ただ、ウルトラマン=超人ということで、ヒトラーが、ニーチェの
「ツァラトゥストラはかく語りき」の超人に深い憧憬を抱いていたことを考慮して、
これをかけているとするとこの訳者はただものではないかも知れません。超人に目を
つけたのは良かったけれど、ヒトラーは超人への綱を渡る方法を知らなかったために、
他の人を深淵に落っことして優越感にひたってしまったのが悲劇を引き起こしました。

この”Er ist wider da!”は映画化されて今月ドイツで封切だそうです。興味がある方は、
ググってみて下さい。日本公開が待ち遠しいですね。少し危険なのは、一人称で書かれ
ていて、読者は言ってみれば、(作者の描く)ヒトラーになって本を読むということ
す。実際のヒトラーと勘違いする人が出ないことを願います。もちろん、私が実際の
ヒトラーを理解しているわけではありませんが、ヘルマン=ラウシュニングの
「永遠なるヒトラー」などが実像に近いのではないかと思っています。

幸い、小説の中の現代のドイツでは、蘇ったヒトラーの“演説”はジョークのネタ
しか捉えられないのですが、中国版がでたらどうだろうと思いました。毛沢東が現代
によみがえったら??人を死なせた数では、ヒトラー以上ですからね。言っていること
が冗談と受け止められるでしょうか年末あたり琉球はわがもの、とか言い出しそう
ですよね。洒落にならないので想像するのはやめました。何千万人の自国民を死に追い
やりながら、いまだに紙幣に肖像が載っているし、右手を高く上げた銅像も建っている。
おおらかというか、不思議な隣国ではあります。

「帰ってきたヒトラー」ありますか?と本屋のカウンターで聞くのは少し恥ずかしい
かもしれませんが、秋の夜長におすすめの一冊です。
 
 
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