2018年4月10日火曜日

熱伝導率基礎講座を開催致します。


こんにちは。篠田のブログです。前回のセーラームーンのブログはインパクトが
あったようで、さっそく或るユーザーの方から「私はメドベ(メドベージェワ)派
とお伝えください」というメッセージを頂きました。有難うございました。
 
さて、ちょうど都内の桜も散ってしまいましたが、皆様はお花見にはいかれましたか? 
私は、千鳥ヶ淵のボートに家族で乗って、お堀端の桜を悠々と眺めるのが好きです。
ボートの順番を待つのは数時間かかりますが、それだけの価値があります。たまに、
本社からドイツ人のお客様が来ますと、近くの靖國神社につれていって、ついでに
遊就館で近代日本の歴史について、すりこみます。(ドイツも)惜しい所だった、
というドイツの方もいます。これについては(私が何をのたまわったかは)ノー
コメントです。直近の戦争で負けましたので、日本は言われたい放題で、その中に
今はやりのフェイクニュースもたくさんあります。「三人成虎」という成語がある
くらいで、フェイクニュースというのは言ったもの勝ちのところがあって、繰り返し
組織的にやられると、何も知らない第三者はそれを信じ込んでしまうことになります。

ネッチ・ジャパンもおかげさまで大分普及して参りましたが、目立って参りますと、
そのようなフェイクニュースを流す輩も現れます。ひどいことに、まるでネッチと
ルーツが同じで同レベルだか安いというようなことを言って、二束三文の装置を
売りつけて大分困っているお客様がいるようです。お気をつけ下さい。先日もある
県の入札で、要求仕様を全部満たすようなことを言って落札して、届いたのは三十年前
レベルのフラッシュ装置で使い物にならず、大問題になっているケースがあります。
 
また、熱伝導率測定装置の市場が大きいということで、各種新手法が提唱されている
ようです。最も普及しているとはいえ、フラッシュ法もオールマイティーではありま
せんので、このような新手法が適していることもあり、そうでないこともあります。
そのあたりの判断基準の目安がなく、困っておられるお客様も散見されます。

このような状況を見聞きしますと、熱分析メーカーとして、正しい情報を発信する
責務を感じます。このたび、慣例の熱伝導率セミナーを開催させて頂きますが、
確からしい測定をするためには何が必要か、各種測定方法と比較、それぞれの長所
短所とは何か、ということにも焦点を当てたセミナーにしたいと存じます。

そして今回の講座には、現日本熱物性学会会長、大阪産業技術研究所の上利㤗幸先生に
特別にご講演を頂きます。上利㤗幸先生は高機能樹脂の熱物性測定の大家で、
今更ご紹介するまでも無いと思います。熱伝導率セミナーはすぐに予約がいっぱいに
なってしまいますので、早めにご登録頂ければと思います。


ネッチジャパンサイトはこちら
http://www.netzsch.co.jp/

ネッチ最新イベント情報はこちら
http://www.netzsch.co.jp/event/

ネッチの関する各種お問い合わせはこちら
http://www.netzsch.co.jp/contact/ 
 

 

2018年3月2日金曜日

メドベ派のつぶやき

 

こんにちは。篠田のブログです。先日閉会した平昌五輪は、強風と政治とハプニング
に翻弄されつつも、日本のメダルが多かったので、何となく良かったように思って
しまいました。

女子フィギアは冬季五輪の華ですが、皆様はザトギワ派でしょうか、それとも
メドベージェア派でしょうか?メドベージェアご本人は日本ひいきらしく、以前の
セーラームーンのコスプレのエキジビションの動画を見たりしますと、こっちを
応援したくなります。

♪泣きたくなるよな、ムーンライト、言葉も言えないミッドナイト

歌っておりますと、折あしく受験の息子が居合わせまして、ひどいなあ、と言います。

そこで即興で、

♪思考回路はショート寸前、今すぐ帰りたい

と替え歌を作ってあげました(爆)

日本勢も大活躍だったスケートですが、あのスケートってどうして滑るのでしょう?
 
良く言われておりますのが、スケート靴のブレードの圧力で氷が溶けて、ブレードと
氷の界面に水の層ができて滑る、という説です。昔科学手品でありましたね。
大きな氷にワイヤーをかけて、重りをぶら下げると、ワイヤーが氷を通り抜ける
というやつです。

これは、水の相図でも明らかです。縦軸に圧力、横軸に絶対温度をとり、水がどの
ような状態を示すかをグラフに示したものですが、氷と水(液体)の固液共存曲線は、
負の勾配をもっておりますので、固体の状態に圧力を加えると、液体に変化します。
 
一方で、それだと零下-20℃~-30℃でも滑るのが説明できないでしょ、という反論も
あるようです。でも、DSCで細孔水の測定した場合、0℃以下に温度を下げると、
当然ながらまず自由水が凝固するときの大きな発熱ピークが見えるのですが、これは
-20℃くらいになることもあります。過冷却というやつです。おそらく、ブレードと
リンクの氷の界面水は、過冷却状態にあるのではないでしょうか?また、流動状態に
あることも重要です。以前のブログの凍土壁のときにも述べましたが、流水は凍らず、
です。相図は、バルク状態に対するもので、温度や圧力を(準)静的に変化させた
ものであるということを忘れてはいけないと思うのです。

ところで、氷筍リンクってご存知ですか?(あるいは覚えていますか?)スケートの
滑る機構を、上記の“解け水”でなく、「凝着説」で説明された富山大の対馬教授
によるものです。

平たく言うと、スケートリンクを単結晶の氷で作ろう、しかも摩擦係数の小さい
0001)面がリンク表面になるように制御しようというもので、長野オリンピック
のみで採用されたはずです。効果があったという報告もあり、いやそうでもないと
いう噂もあり、残念なことに、検証不十分のまま1回切りで終わってしまったと思い
ます。それにしても、リンク全体を氷の単結晶でおおうなんて、壮大な計画ですよね。


ネッチジャパンサイトはこちら
http://www.netzsch.co.jp/

ネッチ最新イベント情報はこちら
http://www.netzsch.co.jp/event/

ネッチの関する各種お問い合わせはこちら
http://www.netzsch.co.jp/contact/ 
 

2018年1月22日月曜日

2018年 新年のご挨拶

こんにちは。ネッチ・ジャパンの篠田です。

新年のご挨拶というには少々遅うございますが、本年も宜しくお願い申し上げます。
今週はシンガポールにおりまして、こちらは新年のお祝い(春節)はこれからです。
そういたしますと、何やら正月気分が抜け切るのに時間がかかるのですが、気を引き締めて
本年も努力させて頂こうと思います。

シンガポールには、実は1年前にIMREという機関に、NanoTR(産総研発ベンチャー 
PicoTherm社製)を弊社で納入させて頂きまして、それ関連のセミナーとトレーニングに
参りました。ネッチ社の熱伝導率測定装置のラインアップとの合同セミナーなのですが、
参加者40人と大盛況で、海外でも熱物性への関心がいかに高いかが伺われます。
先月は、日本国外初のピコ秒サーモレフレクタンス装置(PicoTR)をオーストリアで社員と
設置に参りまして、これもかなりエクサイティングな仕事でした。
以前は、フラッシュアナライザーの据え付け、取説は自分で行っておりましたが、200台近く
入りますとさすがに社員も習熟いたしまして、私のような老兵にはお呼びがかからなくなって
少々寂しい思いをしておりましたが、少し若返った気分です。
今が、デバイス領域の熱物性関連が飛躍しつつある時期なのかも知れません。
量子コンピューターだとフォノンエンジニアリングだの、マテリアルインフォマティックスだのと
難しい言葉がどんどんやってきて、ついていくだけで大変なのですが、何度も読み聞きして
おりますと門前の小僧とはよく言ったもので、少しわかったような気がしてくるので不思議な
ものです。心が壊れない程度に、勉強していきたいと思います。子供の頃はインターネット社会
なんて想像もつかなかったですからね。要は慣れなのかもしれません。

社員には、新年か忘年会のついでに、余興で占ってあげたり、来年はこうなる、などと言ったり
するのですが、去年のブログを見ると坎難、つまり水害のことを言っていました。
万が一そうなっても被害を最小限に留めるために言っているつもりなのですが、悪いことは
当たると余り気持ちの良いものではございませんので、本年はやめておこうと。ただ、九星では、
火難、兵難が出ているのは気にはなります。

そういえば、今年は明治維新150周年でした。奇しくも本日(1月19日)は、戊辰戦争の直接の
引き金となりました、江戸薩摩藩邸焼き討ち事件の日です。
私は歴史が趣味なのですが、調べました幕末から西南戦争までの殉難者の名簿を見ますと、
それぞれのドラマが浮かび上がるようです。総計三万三千(!)もの優秀な人材が失われて
いるのですが、彼らが生きていたらどんなに素晴らしい日本が出来ていたのだろうと、夢想する
こともあります。大河ドラマでも西郷どん、が始まりました。脚本家を余り好きでないので見ない
のですが、西郷さんは最後の城山の戦いで、少年達は(食料調達と言いくるめて)逃がしました。
逃がされた少年の子孫が自分の家族ですので、感慨深いものがあります。泣こうか、跳ぼか。
泣くよか、ひっ跳べ、でしたっけ? 西郷どんにあやかりまして、ひとつ今年はチェースト精神で
生き残れればと思います。


ネッチジャパンサイトはこちら
http://www.netzsch.co.jp/

ネッチ最新イベント情報はこちら
http://www.netzsch.co.jp/event/

ネッチの関する各種お問い合わせはこちら
http://www.netzsch.co.jp/contact/ 
 

2017年12月11日月曜日

PicoTR のお話し


こんにちは、篠田のブログです。


年末もおしつまって、いろいろと忙しい限りですが、家に帰っても大学受験を控えた
息子から勉強の質問が矢継ぎ早に来るので、それはそれで大変です。おかげで、
高校物理の総ざらいとセンター試験の過去5年分を解かされてしまいました。
息子は、理系とは言え、漢字は麻生さんなみで、ひどいものです。学校で、卒業式の
リクエスト曲を選ぶのに、尾崎豊さんというのがあって、豊が書けなかったらしく他人
に聞くと「曲に豆だよ、そんなことも知らないのか」、そして尾崎“曲豆”と書いて、
先生から爆笑されたそうです。ちなみ、私はその人の曲は一度も聞いたことが無いの
ですが、どうも有名な歌手らしい。先週は、音楽の国、オーストリアから来客があり
ました。ピコ秒パルス光加熱サーモリフレクタンス装置(PicoTR)の出荷前確認で、
非常に有益な時間を過ごすことができました。産総研の馬場先生、竹歳先生、八木先生
の開発、ピコサーム社の製品化で、とにかくすごい装置で、ナノ薄膜の熱物性をしっかり
測ろうとしたら、少なくとも現時点ではこれしか方法はありません。オーストリアの
お客様も大変満足されたのですが、食事とかをいっしょにすると、音楽の話題になり
そうになるわけです。一応そんなときは、音楽ネタでは私はもっとも不適格者です、
と宣言してしまいます。以前もドイツ本社から二人来客したときに(一人はトルコ系の
人)、音楽の話になって、トルコ系の女性に、僕も良くトルコの音楽聞くよ、
と言ったら、興味津々で「何を聞くの」と聞いてきます。私曰く、「ジェッディン、
デテン」。その女性は唖然としていました。これは、向田邦子さんの「阿修羅の如く」
BGMで有名になりましたよね。YouTubeでは、オスマントルコのイェニチェリに扮した
男たちが剣を抜いて独特のステップで行進しています。私も、自分の豊後国尚行を抜いて
自宅で真似していると、家人にはおかしい、と言われるのですけどね。そりゃ、外人に
日本の音楽で何が好きと聞いて、「抜刀隊」って答えが返ってきたら驚きますね。
ドイツ人の方にも、ドイツの音楽何を聞くのと聞かれて、やや間があったのですが、
止せばよいのに「Auf Auf Zum Kampf」 と答えてしまいました。いや、これは歴史研究
目的、第一次大戦バージョンです。


話戻って、PicoTRですが、これは元はL社の購入仕様で出ていたのですが、L社の言って
ることが全く嘘だという顧客の判断で、こちらに決定したものです。オーストリアの
お客様が賢くて気づいたけれども、すでに欧州その他(日本以外)では5件以上買って
しまったそうです。AIST様の特許もあって、日本には上陸していないようですが、
正しいかどうかは皆様のご判断にまかせます。その会社は、金属100nmも測定できると
言うのですが(落札したときの仕様)、その会社の装置のパルス幅は、5ns 以上あり
ます。ちなみに、モリブデン100nmを熱が通過する時間(熱拡散時間)は0.5ns くらい
です。測定できると思いますか?

大切な研究開発費を無駄にしないためにも、装置のピンとキリを抑えることは非常に
重要です。以上は薄膜の垂直方向ですが、面内はどうでしょう?非常に熱拡散率の高い
材料ですと、面内の測定で使用可能な方法はフラッシュ法を含めて何種類かあると思う
のですが、低いものでは、難しい問題です。解法はいくつか見いだせておりますので、
いずれ発表できる時期が来ると思います。これについても、できる、といっている市販
装置でもアドバイスを。


・ラメラー法とクロスチェックする。

要は試料を刻んで垂直にたて、通常のフラッシュ法で測定する。面倒ですが、これに
まさる精度はないわけです。あってなければ、メーカーはいろいろ言い訳するかも知れ
ませんが、はっきり言ってその手法は怪しいです。


・温度を上げてみる

室温だけ、それらしいデータが出るように調整してあっても、温度を少し上げてみると
ばれたりします。グラファイトの面内の熱拡散率が、温度を上げると大きくなるもの
でしょうか? 是非一度試してください。


・等方性材料で別方向に切り出す。

もちろん、面内と垂直方向に切り出した試料は、通常の確かな垂直方向の測定で確認
します。

そんな愚痴を書きつづっているうちに、某県の工業試験所でのフラッシュ法の入札が
他決したとの悲報が。。。 仕様を見ると、そこには無理だなー、実績もないし、
と思うのですが、まあ、出来ると我が国に宣言した以上はできるのでしょう。。
来年でご維新百五十年記念となりますが、当時は欧米からいろんな武器商人がやって
きて、極東の田舎では知らないと思ってヨーロッパでは時代遅れとなった武器を売り
つけようとするわけです。その会社がそうでは無いことを祈るばかりです。


貧乏でもいい、正直に生きたいと思う今日この頃です。

 

 



よろしければ「ジェッディン、デテン」お聞き下さい。
※音量にご注意ください!!











ネッチジャパンサイトはこちら
http://www.netzsch.co.jp/

ネッチ最新イベント情報はこちら
http://www.netzsch.co.jp/event/

ネッチの関する各種お問い合わせはこちら
http://www.netzsch.co.jp/contact/