メドベ派のつぶやき

 

こんにちは。篠田のブログです。先日閉会した平昌五輪は、強風と政治とハプニング
に翻弄されつつも、日本のメダルが多かったので、何となく良かったように思って
しまいました。

女子フィギアは冬季五輪の華ですが、皆様はザトギワ派でしょうか、それとも
メドベージェア派でしょうか?メドベージェアご本人は日本ひいきらしく、以前の
セーラームーンのコスプレのエキジビションの動画を見たりしますと、こっちを
応援したくなります。

♪泣きたくなるよな、ムーンライト、言葉も言えないミッドナイト

歌っておりますと、折あしく受験の息子が居合わせまして、ひどいなあ、と言います。

そこで即興で、

♪思考回路はショート寸前、今すぐ帰りたい

と替え歌を作ってあげました(爆)

日本勢も大活躍だったスケートですが、あのスケートってどうして滑るのでしょう?
 
良く言われておりますのが、スケート靴のブレードの圧力で氷が溶けて、ブレードと
氷の界面に水の層ができて滑る、という説です。昔科学手品でありましたね。
大きな氷にワイヤーをかけて、重りをぶら下げると、ワイヤーが氷を通り抜ける
というやつです。

これは、水の相図でも明らかです。縦軸に圧力、横軸に絶対温度をとり、水がどの
ような状態を示すかをグラフに示したものですが、氷と水(液体)の固液共存曲線は、
負の勾配をもっておりますので、固体の状態に圧力を加えると、液体に変化します。
 
一方で、それだと零下-20℃~-30℃でも滑るのが説明できないでしょ、という反論も
あるようです。でも、DSCで細孔水の測定した場合、0℃以下に温度を下げると、
当然ながらまず自由水が凝固するときの大きな発熱ピークが見えるのですが、これは
-20℃くらいになることもあります。過冷却というやつです。おそらく、ブレードと
リンクの氷の界面水は、過冷却状態にあるのではないでしょうか?また、流動状態に
あることも重要です。以前のブログの凍土壁のときにも述べましたが、流水は凍らず、
です。相図は、バルク状態に対するもので、温度や圧力を(準)静的に変化させた
ものであるということを忘れてはいけないと思うのです。

ところで、氷筍リンクってご存知ですか?(あるいは覚えていますか?)スケートの
滑る機構を、上記の“解け水”でなく、「凝着説」で説明された富山大の対馬教授
によるものです。

平たく言うと、スケートリンクを単結晶の氷で作ろう、しかも摩擦係数の小さい
0001)面がリンク表面になるように制御しようというもので、長野オリンピック
のみで採用されたはずです。効果があったという報告もあり、いやそうでもないと
いう噂もあり、残念なことに、検証不十分のまま1回切りで終わってしまったと思い
ます。それにしても、リンク全体を氷の単結晶でおおうなんて、壮大な計画ですよね。


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