新年のご挨拶


明けましておめでとうございます。
 
ユーザーのお客様におかれましては、昨年もひとかたならずお世話になりました。
 
弊社といたしましては、サービス、サポートの充実に努めさせて頂いておりますが、
まだまだ至らないことも多く、忸怩たるものがございます。
私自身、不勉強を省みず、時にはサービス・アプリケーションサポートと共に働かせて
頂きましたのは、研究者の皆様には片腹痛いところと推察申し上げますが、やはり現場
に関与して知識と経験を得ることの喜び捨てがたく、この場をお借りして我儘をお詫び
申し上げたいと存じます。
 
さて、2017年は、九星で言うところの一白水星の歳、“坎”難辛苦の年と言われて
おりますが、水の象意の示すところ、幾多の落ち葉の下をくぐって大海に出づるもので
ございますから、この年の苦労が後の飛躍につながるものと、社員には申しております。
 
思えば、私の記憶にあるだけでも、日本は阪神淡路大震災、地下鉄サリンテロ、東日本
大震災と原発事故と幾多の国難にまみえましたが、そのつどたくましく不死鳥のように
蘇ってきたのは、やはり日本人の底力であるかと存じます。とはいえ、昨今のテロ、
あるいは核テロによる無辜の市民の殺傷の企てはとうてい許し難く、リスクに対する
物心両面の備えは怠らないように致したいものです。熱測定メーカーとしては特異な
ことに、ネッチ社は高温の熱物性、特に原子力関連のアプリケーションを得意として
おりますが、この分野での安全に寄与できればと考えております。
 
最近、ジェレミー・レフキンのエントロピーの法則を読み返しています。
熱力学の第二法則で、エントロピーが必ず増大する方向に向かうという法則は皆さん
ご存知かと思います。どうも、環境のエントロピーの増大が近年限りなく加速している
のではないか、という恐怖感にかられます。時代でプロットすると、日本では江戸時代
あたりがエントロピーの増加速度が小さく、幕末維新、太平洋戦争あたりでかなりの
ステップがあって、あとは漸次指数関数的に急増しているかと。かくいう私の机の上の
エントロピーも増大する傾向にあります。CO2削減というのは小さな話で、環境の
エントロピーを測定する指標が生まれて、増加を制限するのも必要になるかもしれま
せん。
 
もっとも、エントロピーってどうやって評価するのか?って聞かれまして、熱測定
メーカーとしては、比熱容量の温度依存性を測ります、としか答えられませんが。
もちろん物質に限ります。今まであまりやっていなかったのですが、エントロピー評価
も力を入れてみたいと思います。
 
新年早々とりとめの無い話になりましたが、弊社のような小さな熱測定メーカーでも、
社会に何か貢献できること、できるものがあればという気持ちを心の片隅におきつつ、
商売繁盛できればあり難いことと存じます。
 
今年もなにとぞネッチ・ジャパンを宜しくお願い申し上げます。
 
 
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