新年のご挨拶

こんにちは。2016年申年になりまして初めてのブログです。
昨年は大変お世話になりましたが、皆様のあたたかいご支持で、ネッチ・ジャパンも
発足4年目を迎えることができました。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、分析・計測機器業界は、補正予算の事情もあって、とくに官公庁関連では冬の
時代を迎えているといわれております。ただ、これが単に一時的なものなのか、
それとも、このような状況が大学、研究機関の厳しい状況を反映しているものなのか、
我々は風下の一介の業者にはあずかり知らぬところではございますが、やはり国政を
司る方には国家百年の計とまでは言いませんが遠望をもって考えて頂きたいところで
ございます。

一方隣国中国は、中小企業はばたばたと倒産しているようではありますが、研究開発
にかける予算は右肩上がりで、このままではハードウェアとしては引き離されてしまう
のではないかと懸念いたしております。中国というのは歴史的にもドイツ製品好きで、
日中戦争におきましても、日本軍は大分ドイツ兵器(とドイツ顧問団)には悩まされ
ました。

本社ドイツとはいえ、私共ネッチ・“ジャパン”でございますので、日本の研究者の
皆様が、海外勢とハードウェアで互角以上に戦えるよう、努力にまい進致したいと
存じます。

ただ、個人的には、昨今の社会の行き方にはいろいろ心配になることがあります。

勝海舟ではありませんが、瑞穂国といわれた日本で、TPP締結後、安いからといって
輸入米を食べるようになるのはまことに愚かなことで、土地の傾斜のゆるやかな米国が
表土の流出に苦しんでいるのに対し、はるかに急峻な日本でその問題が無いのは水田の
ダム効果であるといわれております。これは一例ではありますが、環境のエントロピー
を試算する標準をつくって、エントロピーの増大を抑える方向で考えるべきであります。

エネルギーという面から言いますと、原子力をいきなり全部やめてしまおうというのは、
言語道断、かといってどんどん作って輸出していこうというのもいかがなものか?
輸出先で原発事故が起きないと100%保証できるのか? 起きた場合の日本の補償額は
どうなるのか? そんなことが起きたら、日本は今から考えられないような貧乏な国
になってしまうのではないか?原子力は子孫のため、放射性廃棄物、プルトニウムなど
の処理に努力を傾注するべきかと思います。(ガラス固化しても100年もたないのでは?)

夢で未来の日本の光景を見たのですが、夢なので参考にはなりませんが、水力発電に
何かブレークスルーがあって美しい日本が実現していたのですが、世の中に頭の良い
ひとは五万といるわけですから、実現できないものでしょうか? 震災直前の夢は不幸
にして正夢になってしまいましたが、これは本当になって欲しいところです。

情報につきましては、先日ご講演を頂きました先生の講義の中で「情報熱力学」という
トピックがありまして非常に興味がわきました。その中で、(私の理解が正しかったと
すると)情報の保存が仕事をしたことになるとすると、私の大学生のときのPC98HD
20MBで、今が500GBですので、25000倍も仕事をしていることになるのかな? 
問題は、情報の処理に伴う心の歪の問題で、仕事量とストレスが比例しているとすると、
これまた大変なことになるわけです。次代を逆行するようですが、環境の情報量を減ら
すことも今後必要なことなのではないかと思います。

昨年は、幸いアジア最大の危機を脱しましたが、今度は中東と欧州が混迷を極め人心の
不安が頂点に達しつつある昨今ではありますが、我々にできることとして、産業社会の
律速である熱の問題のソリューションを提供する企業として、微力ながらも社会貢献
できる一年であればと思う次第であります。


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